まだ慣れていない方へ
2月 22nd, 2008 by keren
▼双極性障害と診断されて間もない方
▼もしかしたら双極性障害かもしれないと思っている方
▼病歴はずいぶんあるが、いまだになじめない方
これから「病気と付き合う」ため、そしてツールとしての「ネットの海」を泳ぐためのしるべとして「毒にも薬にもならぬ?」ように書いてみましたので、とりあえずご一読いただければ幸いです。
(注:双極性障害=躁うつ病として述べていきます。また、I型・II型についても特段区別せず書いております。 )
まず、この病気の特性を何点か書きます。
1.病識を失う: 自分ではまだ上がっていないと思ったり、なんとなくだるいけど頑張っている(ウツなのに)など、症状が出ていても自分では気づきにくい。
2.程々にすることが苦手: あれもこれも一気にやってしまおうとするクセ・性格を併せ持っていたりしてやっかいだが、そこを意識してコントロールすることが大切です。
3.繰り返し症状が出る: どうしても治る(寛解)というイメージを持ってしまうのが曲者。サイクルが早い人であればうんざりするが、「そういうもの」として「あきらめる」しかない。そこで往々にして生活リズムの矯正や原因の特定、治療法などをあれこれと深く考え始めたりしますが、実はそれ自体が「多大なストレスになっている」ことに気づきましょう。
3’.サイクルの考え方: 寛解していたのに。。。という捉え方ではなく、寛解期と病相期が振り子のように入れ替わるというイメージを私は持っています。病気の本質は波であり揺れているのです。こう考えていると、少しはショックがなくてすみます。
次に以上を踏まえて、どう病気と付き合っていくかということを書いていきます。
まずはネット編です。
◆ネット編◆
”程々”が苦手なあなたは、ネットとの上手な付き合い方を身に付けることが必要です。まず、
1,どの状態(病相)であれ御自身の易刺激性を忘れないことだと思います。したがって、過熱した(しそうな)論争や自分の興味に関するサイトは忌避することが必要です。(スルーする力、スルー力を身に付けましょう)
2.この病気は慢性な経過をたどるものとされています。したがってその症状に一喜一憂することにさほど意味はありません。ましてネット上での不確実な”個人経験談的情報”に触発されあれこれ深く入り込むのはどうかと思います。あくまでも「その人の」ケースであり、くれぐれも自分と比較することのないようにと思います。
3.最近はネットで情報が随分と取れるようになってきましたが、それでも玉石混淆で見て回るだけで疲れてしまいます。まず押さえておくべき「公式サイト」と呼べるようなものを以下にコメントを付して紹介します。
-躁うつ病のホームページ-
http://square.umin.ac.jp/tadafumi/
理化学研究所の加藤先生の私的ページです。第一人者とでも言える方です。まずどうぞ。
-躁鬱病とこころの部屋-
http://www.seri.sakura.ne.jp/~lisa/
2000年から運営しているサイトです。掲示板が大変充実しています。
-日本うつ病学会双極性障害委員会-
http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/sokyoku/index.html
躁うつ病とつきあうために(PDF666K)
付録:睡眠・覚醒リズム表(PDF40K)
あと、公式サイト的なものは思いつかないのですが・・・。一応私が見つけるたびにブックマークしたきたものは以下の通りです。↓
http://b.hatena.ne.jp/keren-bp/専門家/
これはソーシャルブックマークというサービスで、気に入ったホームページをどんどんブックマークしたものです(タグというキーワードを付してボタン一つで登録ができる仕組み)。こうしたサービスを上手く使って情報収集と整理ができます。
はてなブックマーク http://b.hatena.ne.jp/
また、同病者やその他のブログを見る方はRSSリーダーというものをお使いになると非常に速く、しかもいちいちそのブログに見に行かないでも読むことができます。
速くて使い勝手もいいのはLivedoorReadearです。http://reader.livedoor.com/
これも情報収集(病気関係も含む)に役立ちます。
◆病気編◆
この病気の人(と敢えて限定してしまいますが)は「薬の話」をするのが好きですね。それから、自分の「エピソード」を語るのも多いような気がします。それは前者が「共通の話題」後者が「共感」できるから、だと思います。
そして、これはどの病気の人にも言えることですが、自分の病気について勉強している人が多いし、熱心な人も少なくないです。しかし非常に腹の立つことに、勉強してもそうは良くならない。せいぜい気分の変調を早期に発見して主治医に報告することぐらいだろうと思います。
またよく「病気を受け入れる」といわれますが、どうも何を指すのかが判然としませんので、幾つかの段階に分けて整理してみましたので一つの「受け入れ方」「付き合い方」の「技術論」としてご紹介します。
1)病気の特質をよく学ぶ(第1ステージ)
←上に書いたように、持病について学ぶことは基本です。いま出回っている書籍ぐらいは読んでみて基本知識を身に付け、病識が維持できるように努めましょう
2)病気と社会生活(例えば仕事)とのバランスを「他人などを気にせず」に『再構築』する(第2ステージ)
←近くにあまりモデルがないだけに孤独な道のりですが、考えるだけなら案外簡単です。「人の生き方は人の生き方」と割り切ります。自分にはできないという部分を冷徹に切り捨てて、現実路線を確立しましょう。
3)病相期になったときに2)で確立した自分のスタイルを守りましょう(第3ステージ)
←これが難しい。いくら病識を維持している人でも、それは病気自体( 1)のこと )であってそれより高度な「自分なりのバランス」( 2)のこと)を維持できるかどうかは難しいです。この1)と2)とがごっちゃになっている部分があり自分でも何に悩んでいるか分からなくなるときがあると考えています。
4)最後に上記2)~3)は何度エピソードがやってきても、ぐらついて主観的には「納得いかない」思いにさいなまれてしまいます。実は、この凹んでしまうまでのプロセスは分けられないセットであるということに気づきましょう!(第4ステージ)
←最近気づきましたw。この病気の再発は「予測不可能」であり、2)の社会生活を考えて「他人を気にする」のは普通当たり前だし、それをひっくり返されてストレスに思うなというのはそもそも無茶です。再発すれば凹むものです。
2)3)を確立して、大丈夫なはずと(100%を期待し)真面目に対処しているほど、がっかりするのです。そしてそのストレスがストレスに弱いこの体に余計にダメージを与えます。
結局のところ、病気と「上手く付き合えない」「受け入れられない」という前に 思うとおりにいかないことを受け入れられるようにするのが良いと思います。
許しましょう!ある程度ひっくりがえされることを受け流せるようになれば(それが難しいのですが)この病気と本当に上手く付き合える時だと思います。なんだか簡単ですが、実際には苦手なことだと思いますが・・・