同じ病気を患い休職し復職した者として、休職中の過ごし方や病気に関することについて、お伝えしたら参考になるだろうというようなことを思いつくままに記事にしました。はたらくbipolarを応援したいという思いから復職に特化した内容となっています。
1.休職中はどう過ごすか
私は一年あまりの間、うつ病の回復と復職を支援する施設に通っていました。そこでは例えば「100ます計算」や「アサーティブトレーニング」などといったメニューが用意されていました。多くの休職者が「うつ」であることから「うつ病」を対象とする最大公約数的な運営にならざるを得ないのは当然だなと思います。(アサーティブは気分障害にかかわらず職業人として有効だと思います)。私はメニューはともかく規則的な生活をするためのペースメーカーとして通っていました
では、双極性障害の人がやっておいた方がいいことは何かということですが、主治医が敢えて選んだメニューは「認知療法」でした。しかし私はその「認知療法」すら、合う合わないがあるという理由で積極的には取り組みませんでした。一応一通りはやりましたけど、他の方が感じるほどには効果を感じませんでした。
但し、ベックの思考パターンはそらで覚えて、その思考に陥っていないかをチェックできるようにしています。おそらく認知療法は双極性の方でも「うつ」が重い人には有効だと思います。
いわゆるパフォーマンスの低下については双極性障害であれば、症状の安定と共に自然に戻って来るというのが主治医の考えで、私もそう思います。焦る必要はないし、少しずつ積み上げて確かめるという行為も不要じゃないかなということでしょう。そう言う意味で100ます計算はフィットしないのかも知れません。
そうすると休職期間中何をすればいいかということになりますが、私は病気そのものを勉強し理解することではないかと思うに至りました。病気の勉強をしっかりしておくことができれば、復職後のQOLを維持することも可能かと思います。逆に病気の性格を理解しないまま漫然と復職したとしても同じことの繰り返しとなりかねません。
いわば自分自身で「心理教育」をこの時間を使って行うというところでしょうか。しっかりと病識を持ち、病気を受け入れ、自己管理術を会得するという、なかなか身に付けるのが大変なことに次々と取り組むわけであり休職中でしかできないのかもしれません。
2.病気の勉強
双極性障害はうつ病とは違います(同じという意見については※参照)。ご存じのように躁・軽躁病相という、うつにはない病相があります。これをいかにして防ぐか、そしてどう気分の安定を目指すか、そのスキルを学ぶことが何よりも大事だと考えます。そのためには基本的な病気の特徴・症例を学ぶこと、薬の性質と自分の気分の波ごとに合う量(気分安定剤)を知ること、眠剤の調整加減を日々生活するなかで照らし合わせて身に付けることが必要と思われます。
この病気は「最初に処方ありき」です。そして「Knowledge is Power」です。医者は最初に大まかな治療方針を立てたら後は3分、5分診療になってきます。病気とはこれから長いお付き合いです(医者とは相性によるかも)。自分で薬の加減について意見を持つぐらいにならなければこの病気(症状)とうまく付き合っていけないのではないでしょうか。
※近頃「スペクトラム」概念で単極も双極も同一に議論されたり、同じように考えていく、などと精神保健関係者から言われますが、確かに精神疾患の捉え方としては今後そういった傾向になるのは間違いないだろうとは思います。
しかし、それは抑うつを訴える患者に対する治療を行う上で抗うつ剤のみによらないで「気分安定剤」を併用して慎重に経過をみて診断を行うことが必要という意味じゃないかと思っています。つまり治療上、明確に疾患カテゴリーを分けて考えるのではなく様々な症状の分布(帯=スペクトラム)を想定して診断・投薬することが要求されて来るという意味ではないかと思います。
実際のところ男女で発症率が同じである双極性障害と男女差が1:2のうつ病とは生物学的に違うと言わざるを得ないでしょう。そして予後の違いもはっきりしており生涯にわたって薬物療法を受け入れなければならない双極性障害とうつ病とを同列で議論することには患者として違和感を覚える今日この頃です(^_^)。
3.生活上工夫したこと
●散歩を続けた。
これは1時間程度ですが、家の近くを普段着のままで、ただ歩くことを習慣にしていました。いろんな方から勧められましたが、いわれることだけあって効果はあったと思います。ずっと歩いていると、もやもやした考えから解放されそれだけでもすっきりしますし、体も楽になります。体力も維持できますのでできるだけ「毎日」歩くようにしたいものです。
●規則正しい生活を心がけた。特に睡眠時間を確保した。PCは程々にした。
規則正しい生活、特に睡眠を一定の時間帯に一定の時間寝ること、これを心がけました。PCは疲れを溜めるしどうしても入眠時刻を遅れさせるので要注意です。
4.復職直後の過ごし方
自分では復職へ向けて体力や精神面の回復は十分だと思っていても、復職直後の疲れ方には面食らうことでしょう。実は回復とは「仕事をしていないという条件下」での回復でしかないという事実にぶつかるのです・・・。ですから、うつの方の復職でよく聞く「リハビリ出勤」を双極性障害の者もできるだけ忠実に実行しないといけないと思います。
「忠実に」というのは、仮に一ヶ月かけて半日出勤ができるようにすると設定したなら、どれだけ体調が良くてもその設定を破ってフルタイム出勤を急いでしないということです。一番危うい時期に急ぐ必要なんてどこにもないんですけど、ついこの時期に限って「焦って」しまうのです・・・。最初はネクタイしめて通勤するだけでも十分疲れます。昔の自分を省みて焦るよりも心機一転、仕事の仕方も含めて新人になったつもりで控えめにいけばペースをつかめるのではないでしょうか。
5.その他注意事項
作家・芸術関係者などで「想像力、表現力」を保つため断薬していることを公言されたり、伝え聞いたりしますがそれは、職業的必要性であると同時に、社会的許容性も彼らには存分にあるということを忘れないでいたいものです。つまり、サラリーマンは社会的に許容される範囲が狭いので真似はできないなと言うことです。
そう言う意味で、北杜夫氏はキチンと治療を行っているフシがないし、たなかみる氏も断薬しているようですが、サラリーマンはあまり気にせずに粛々と服薬するようにしたいものです。
ダンナがうつ病により、12月から休職予定です。
非常にわかりやすい情報、ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
まきさんこんばんは。
躁うつ病者として抽出した内容のつもりですのでその辺は斟酌して下さると幸いです。
また、お邪魔いたしました。
私は単極鬱ですが、
自分でも双極、躁鬱病ではないかと思うふしが、
多々あります。
しかし、そのたびに主治医に話すのですが、
私は単極だと話は終わります。
病前性格といわれれば、
それまでですが、
確かに、
普通のときでも高いです少し・・・
軽躁ではないかと思うほどです。
仕事もはじめ、
フルタイムで働き始め、
もう3週間が過ぎました。
他の女の人とはしゃべらないようにしてます。
お昼もひとり席で寝てます。
その方が余程楽です。
鬱性格ですね。
自分は今度こそ守ろうと思ってます。
4回大きく発症し、3回は入院しなおしました。
今もアナフラだけを毎食飲んでます。
まあ、これくらいにしときます、
オフ会でお会いできるようですから・・・
のり。さん、こんにちは。
あまり双極・単極にこだわることなく、とりあえず安定できれば
よいというスタンスで・・・
人のこと言えませんがあまり自己分析すると、ろくなことがないので
“程々”にしてくださいね。
レスありがとうございます。
そうですね。
おっしゃるとおりです。
自己分析をしてる時点でヤバイですよね。
無理をせずに細く長く、
低く遠くまで生きていきたいものです。
ありがとうございます。
はじめまして。
私は、関西地方の大学の教員ですが、2年前に関西に赴任してから、ハラスメントの問題で、体調を崩しましたが。その後は、職場の不適切な対応や、国の機関に訴えていたことで本来の休養をとれず、適応障害→うつ病→双極性障害Ⅱ型と診断が変わっていきました。
現在休職中ですが、現在の職場は退職し、ほかの職場に変わります。(現在探している最中ですが)
実は、精神医療分野が専門ですが、 大体学生への教育は統合失調症か鬱病を主にしているのが現状です。私は、独身で経済的にも自分で働いて生活しなければならないため、かなりショックを受けました。
私は、診断を受けたとき一番に「1人でも多くの同じ病の人の話が聞きたい」と思いました。(Ⅰ型の方に関しては、臨床で何度も拝見して来ましたが)
もし、オフ会が開かれるのならお声をかけていただければ幸いです。
長文ですみません。
まいさんこんばんは。
まずは大変な状況ですが、本当に休養を十分にとって下さい。まあ、「休養」というコトバも曖昧で何をすればいいのか何をしないのかよくわかりませんが・・・。
結構オフ会需要があるようです。ご存じかと思いますが、なかなか体調が合わないとか仕事を持っている人達相手で都合がつきにくいかもしれませんが、「関西躁うつオフお仕事系」が出来ればいいなと思います。その時はお声をかけさせて頂きたいと思います。
4月に躁病、5月に双極性障害と診断されて3ヶ月療養して
復職し、2週間たちましたが、参考になりました。
時間短縮して勤務していますが仕事の量もそこそこですが
なんとなく疲れてしまっていますね。
以前の自分とは切り離して、もう一度新人のつもりになった
ぐらいで頑張っていきたいと思います。
ボブさんこんにちは。ついつい見た目は前のとおりできるようなんですが、治っているわけでなく病相期にはいることを想定しないと行けないのが辛いです。
でも何も考えずにやっていると「繰り返しになりますし・・・」
一番悔しいのが「繰り返している」といわれることです。病気そのものの再発は仕方ないとして、それを誘発したり、コントロールできないまだ放置している姿は生活習慣病を見るかのような気分になります。
暑い時期ですからゆっくりと無理せずにペース配分なさってください。
双極性障害のKAZUです。9月で休職が終了します。復職の方向で考えています。主治医からは出れるようなら出たらよい。休職以前と同じ仕事を要求され出来ないと思ったら休職延長という手もあります、といわれました。休職延長した場合来年の6月で自然退職になります。妻からは退職の時点で別居の提案が出ています。本人は3人の子供と実家に戻ると言っています。10月は、復職の最後のチャンスかなと思っています。体の調子も回復してきていると思います。ただ、休職以前と同じ職種の仕事は確実に出来ません。職場にそのことを含めて復職について話をしにいかなければならないのですが、どうも気弱になってしまい、職場にいけなくて日にちだけが過ぎていくばかりです。
参考
2003.9.6~2004.1.15 病休
2004.3.15~2004.5.13 病休(躁状態による)
2005.9.1~2005.10.末 病休
2006.3.11~現在 休職(3ヶ月の入院含む)
KAZUさんこんばんは。本当は第三者的な方が会社との間に入って、客観的にサポートしてもらうのが一番なんですが(障害者職業センター)とりあえずは、職場(上司?)に伝えるべきことを書き出してみて、復職→安定という流れが可能な「着地点」を相談されることになるのでしょうね。
一般論しか言えなくて済みません。多少つまらなくても規則正しい生活で体調が回復することをお祈りします。